12ヶ月連続ひとり芝居6ヶ月目、桑原滝弥作「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」無事終わりました。
ご来場いただきました皆様ありがとうございました。
今回は12ヶ月の内で唯一の存命の詩人、桑原滝弥さんにこの企画のために書き下ろしてもらった作品です。桑原さんと出会ったのは8年前です。その時は殺されるんじゃないかと思うくらいの鋭い眼光と、速射砲のような怒濤のトーク、その波乱万丈な人生に圧倒されたのを覚えています。その後桑原さん主催の詩のオープンマイクのイベントに行って、参加者の皆さんが語る、その人にしかない、その身体だからこそ生まれる"詩"の言葉に出会って大きなカルチャーショックを受けました。その当時は演劇の言葉に懐疑的になっていた時だったのですが、そんな悩みなんかどっかにいってしまって、これでいいんだ、と心が救われました。桑原さん自身のパフォーマンスも、善悪清濁入り乱れたエネルギッシュなもので、その根底には大きな愛が感じられました。言葉にはこんなに可能性があるんだと感じさせてくれました。
今回の作品はそんな桑原さんの丸ごとそのまま、なにもかも剥き出しの言葉でした。正直、今までこんな言葉はあつかったことがなかったし、本番迎えるまでどんな上演になるのかよく分かりませんでした。
でもお客さんの前に立ち、詩の言葉を口にするうちに、詩の真ん中に引き寄せられていき、自然と魂が動きだしました。桑原さんの言葉でもなく僕の身体でもなく、なにかにむかって。これがなんなのか、なんと言ったらいいのかまだわかりませんが、僕にとっては新たな可能性が見えた気がしています。これからまだ6ヶ月目、ひとり芝居が続いていきますが、ひとつひとつしっかり積み重ねていきたいと思います。来月はゲーテ作「若きウェルテルの悩み」です。こちらもぜひご期待ください。
写真:おおたこうじ
【桑原 滝弥】
「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」
《あらゆる時空を" 詩 "つづける》をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表する現代の詩人桑原滝弥(1971-)。
呪いのような、祈りのような、聴く者のいのちに問答無用でぶつかってくる、たましいむき出しの“詩”。
その独自の作風、パフォーマンスから、しばしば孤高の詩人と称されている。
今回の詩は夏山ひとり芝居への書き下ろしである。
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9月14日(土) 15:00start / 19:30start (開場は開演の20分前)
◇会場:藝術喫茶茶会記
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
【チケット料金】(1drink付き)
前売り:一般:3,000円 / 当日:3,500円
学生:2,000円 / 当日:2,500円
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